物語の前提
KONAMIの公式サイトのイントロダクションは「中世パリ、終焉を告げる鐘が鳴り響く」と題されています。1499年、フランスの首都パリは突如出現した魔物の群れに襲われ、炎に包まれます。街の中心にはドラキュラの城がそびえ立ちました。聖なる鞭「ヴァンパイアキラー」を持つドラキュラ殺しの英雄トレバー・ベルモンドと、その娘ローズ・ベルモンドは、災厄の元凶を突き止めるべく街の探索と魔物の討伐を始めます。そしてローズは、その裏にある闇の陰謀に巻き込まれていきます。
キャッチコピーは「その赤き呪いは、絶望か希望か。」。公式サイトは本作を「ローズ・ベルモンドの成長を描く探索型2Dアクションゲーム」と紹介しています。つまり魔物狩りの物語であると同時に、一族の使命と、文字どおり自分の体の一部になった呪いの両方を受け継ぐ若きハンターの成長物語でもあるのです。
ローズ・ベルモンドとは
ローズは本作の新たな主人公で、プレイヤーが操作するキャラクターです。トレバー・ベルモンドとサイファ・ヴェルナンデスの娘で、母が亡くなる直前に生まれ、右腕にドラキュラの呪いを宿しています。トレバーはローズをベルモンド家の後継者、次代のヴァンパイアハンターとして鍛えてきました。歴代のベルモンドの多くとは違い、鞭に加えて多彩な武器を使いこなします。日本語版の声は石川由依さん、英語版はAbby Trottさんです。
プレビュー記事は、この設定に人間味を加えています。RPGFanの東京ゲームショウのプレビューによれば、年を重ねたトレバーはローズの実力を認めつつも、体をむしばむ奇妙な呪いを抱えた娘が、自分なしで家業を継げるのかを案じているといいます。またImpulse Gamerによると、プレビュー版ではトレバーは操作できず、プレイヤーが動かすのはローズだけです。
トレバーとサイファ:一家の歴史
一家の物語の始まりは、1476年を舞台にした『悪魔城伝説』(1989年、海外名『Castlevania III: Dracula's Curse』)です。この作品でトレバー・ベルモンドは、魔法で戦うヴァンパイアハンターのサイファ・ヴェルナンデスや、ドラキュラの息子アルカードらとともにドラキュラと戦い、エンディングでサイファと結ばれました。公式のキャラクター紹介はその続きを語ります。永遠を生きる吸血鬼の王ドラキュラ伯爵はトレバーと仲間たちに倒されましたが、その3年後に一時復活し(1479年が舞台の『悪魔城ドラキュラ 闇の呪印』の出来事)、魂が不滅であることが明らかになりました。
サイファは23年前の戦いでトレバーとともに活躍しましたが、ドラキュラの呪いを受け、ローズを出産後まもなく命を落とします。公式サイトは、彼女の死が父娘に「消えることのない影を落としている」と書いています。ローズの右腕の呪いは単なるゲームの仕組みではなく、母の命を奪ったものそのものなのです。ドラキュラの一時復活から20年、再びパリで闇が動き出すところから本作は始まります。日本語版ではトレバーを置鮎龍太郎さん、サイファを下山田 綾華さんが演じ、英語版はそれぞれJB Blancさん、Alejandra Reynosoさんです。
なぜパリなのか
トレバーがパリへ向かうのは、パリに求められたからです。魔物に街を蹂躙された地元の司教がベルモンド家に助けを求め、トレバーとローズはその救援要請に応えてセーヌ川を下ります。舞台は本作の個性の大きな部分を占めていて、非線形のマップはドラキュラの城だけでなく周囲のパリの街区にも広がり、街そのものが迷宮の一部になっています。KONAMIのトレーラー紹介文では、ローズが城の大広間に加えてパリの地下墓地(カタコンブ)の下で戦う姿が描かれ、RPG Siteのレビューも血に染まったパリのカタコンブや時計塔を登る場面に触れています。
序盤の展開(体験版のネタバレあり)
パリに着いたトレバーとローズは二手に分かれます。トレバーは司教に会いに行き、ローズは街の奥深くを調べに向かいます。地下の貯水池と地下水道で、ローズは魔法で閉ざされた扉に行く手を阻まれ、彼女の魂を狙う謎の魔物「怪物」(The Fallen)に襲われます。ローズが勝つと、その魂は浄化され、サイファが亡くなる前にローズに遺したタロットカードの1枚に封じられます。
カードの中から「怪物」は語ります。自分はほかの2体の守護者とともに正体不明の主に送り込まれ、罪なき人々を殺してその魂をパリの地下墓地へ集めるよう命じられていた、と。ローズが先へ進むために必要な残りの鍵は、その2体の守護者が持っています。以降、「怪物」はローズの頭の中の声として同行します。プレビューでは謎めいていて相変わらず敵意を隠さない存在として描かれ、ローズも快くは思っていないようですが、Nintendo World Reportのレビューは、ローズと捕らえた魂たちのやり取りが作品に軽妙さと魅力を添えていると評しています。
ほかの登場人物
公式のキャラクター紹介には、ボスを中心にさらに多くの人物が並んでいます。ジャンヌ・ダルクは神の啓示を受け、百年戦争で活躍したフランスの英雄。英語版Wikipediaの解説は、彼女がヴァンパイアハンターと闇の勢力との戦いで大きな役割を果たしたことを示唆しています。高名なヴァンパイアのカーミラは、悪魔城でローズを待ち受けます。巨大な蛇の体躯を持つメデューサは、その瞳で多くの人々を石に変えてきました。悪魔を生み出し使役する悪魔精錬士のアイザックには、20年前からのトレバーとの因縁があります。ドラキュラの腹心である死神デスの鎌は、空間すら切り裂きます。そしてドラキュラ伯爵本人も登場し、日本語版では内田 直哉さん、英語版ではGraham McTavishさんが演じています。詳しくはキャラクター紹介へ。
Netflixアニメとのつながり
『悪魔城伝説』を原作としたNetflixアニメ『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』(2017〜2021年)からは、英語版で2人の声優が同じ役で続投しています。サイファ役のAlejandra Reynosoさんと、ドラキュラ役のGraham McTavishさんです。日本語版でも、Netflixアニメの日本語吹替でトレバーを演じた置鮎龍太郎さんが本作のトレバー役を務めています。KONAMIの英語版の紹介文は、本作の時代を「『Castlevania III: Dracula's Curse』と近年のアニメの出来事から20年以上後」と表現しています。ただし、ゲームがアニメを同じ世界の出来事として扱っているかは2026年10月14日時点で未確認で、英語版Wikipediaの説明どおり、原作ゲームの年表に沿っていると読むのが無難です。
過去作を遊んでおく必要はある?
ありません。本作は登場人物を一から紹介してくれますし、序盤でトレバー、ローズ、サイファが何者なのかも説明されます。『悪魔城伝説』や『闇の呪印』を知っていればトレバーの過去やアイザックの恨みにより重みが出ますが、必須ではありません。全体像を知りたい人は、1499年が歴代ベルモンドの中でどこに位置するかをシリーズ年表で確認してください。
まだわかっていないこと
- 3体の守護者を送り込んだ正体不明の主は誰なのか。
- ジャンヌ・ダルクが、公式の短い紹介文以上に物語へどう関わるのか。
- ドラキュラとボスとして戦うのか(公式サイトではボスではなくメインキャラクターに分類)。
- 『ドラキュラII 呪いの封印』のようなマルチエンディングがあるのか。
- 製品版でトレバーを操作できる場面があるのか(プレビュー版では不可)。
これらはすべて2026年10月14日時点で未確認で、うわさで穴埋めすることはしません。シナリオはMatthew Willis氏、ディレクターはEmmanuel Nouaille氏とYukiko Hokao氏です。RPGFanのプレビューによれば、会話シーンは何層にも重なる手描きの背景の上に、アニメ調のキャラクターアートで描かれます。
よくある質問
本作の時代設定はいつですか?
1499年のパリです。『悪魔城伝説』(1476年)の23年後、『悪魔城ドラキュラ 闇の呪印』(1479年)の20年後にあたります。
ローズ・ベルモンドはトレバーの娘ですか?
はい。ローズはトレバー・ベルモンドとサイファ・ヴェルナンデスの娘です。サイファはローズを出産してまもなくドラキュラの呪いで亡くなり、その呪いはローズの右腕に宿っています。
ドラキュラは登場しますか?
はい。ドラキュラ伯爵が登場し、日本語版の声は内田 直哉さん、英語版はGraham McTavishさんです。ボスとして戦うかどうかは2026年10月14日時点で未確認です。
Netflixのアニメとつながっていますか?
英語版ではサイファとドラキュラの声優がアニメから続投し、日本語版のトレバー役もアニメの吹替と同じ置鮎龍太郎さんです。KONAMIも紹介文でアニメに触れていますが、同じ世界観かどうかは確認されていません。
出典
- 公式サイト イントロダクション(KONAMI・日本)(新しいタブで開きます) konami.com
- 公式サイト キャラクター(KONAMI・日本)(新しいタブで開きます) konami.com
- KONAMIプレスリリース(2026年6月8日・英語)(新しいタブで開きます) konami.com
- Wikipedia(英語):Castlevania: Belmont's Curse(新しいタブで開きます) en.wikipedia.org
- Wikipedia(英語):Castlevania III: Dracula's Curse(新しいタブで開きます) en.wikipedia.org
- Wikipedia(英語):Castlevania: Curse of Darkness(新しいタブで開きます) en.wikipedia.org
- Wikipedia:悪魔城ドラキュラシリーズ(新しいタブで開きます) ja.wikipedia.org
- Wikipedia(英語):Castlevania II: Simon's Quest(エンディング)(新しいタブで開きます) en.wikipedia.org
- RPGFanの東京ゲームショウ2026試遊レポート(英語)(新しいタブで開きます) rpgfan.com
- Impulse Gamerのプレビュー(英語)(新しいタブで開きます) impulsegamer.com